電気ストーブで電気代が最も安い機種は?暖房器具の選び方と節約法
電気ストーブで電気代が最も安い機種は?暖房器具の選び方と節約法

うっしーくん
こんばんわー、うっしーです。
いよいよ冬到来ですねー。寒いこの季節に必須な電気ストーブですが、気になるのは電気代ですね。
今回は電気ストーブの電気代が最も安い機種と、最適な電気ストーブの選定や使用方法についてご紹介します。

電気ストーブの適正な使い方

電気ストーブの適正な使い方


 
私は2階建ての一軒家に住んでいて、暖房は灯油ボイラーによる全室セントラルヒーティングです。

北国ですのでエアコン暖房では間に合わず使用したことはありません。

基本的にセントラルヒーティングは一度稼動させると入れっぱなしになるため、いつ入れようか毎年悩むのですが、

11月から4月は常時暖房が入ることになり、12月、1月、2月は灯油代と放熱ファンの電気代を合わせると月8万円程度かかります。

そこで、補助的に電気ストーブを使用し灯油代を節約できないか、いろいろ調べてみました。

電気ストーブは主暖房で部屋が暖まるまでの補助的暖房、トイレ・脱衣所・台所などのスポット暖房や狭い部屋での主暖房として使用できますが、設備台数や消費電力、使用時間により電気代が高額になります

広い空間を暖める主暖房は、熱交換器により消費電力に対し数倍の暖房能力が得られる「エアコン暖房」がベストです。
※但し、寒冷地以外

エアコン暖房で部屋が暖まるまでの短時間使用には「カーボンヒーター」や「シーズヒーター」、小さなお子様やお年寄りがいる場合は「オイルヒーター」や「パネルヒーター」。

トイレ・脱衣所・台所などのスポット暖房には小型のパネルヒーターを使用すると火災にも安心できます。

必要な部屋数、設置場所、目的により、必要以上に大きな消費電力の電気ストーブを使用しないことが重要になります。

電気ストーブで電気代が最も安いのは

電気ストーブの電気代は消費電力に比例します。

様々な種類の電気ストーブがありますが、消費電力が同じであれば電気代は同じです。

ですから、電気代を安くしたい場合は消費電力が小さい機種を選べば良いのですが、そうすると暖房能力が小さく暖かくならないということになってしまいます。

用途に合わせた機種と暖房能力を選定し、必要以上に高い消費電力モードを使用したり温度設定を高くしないことと、こまめに電源を切ることにより電気代を安くすることができます。

機種による電気ストーブの電気代が安いのは、消費電力やecoモードの有無、使用方法により変わるため一概には言えませんが、

同じ消費電力でも熱効率が高く暖房能力に優れているのは「シーズヒーター」や「カーボンヒーター」になり、他の機種より低い消費電力や弱モードでも同等の暖かさを得ることができるため電気代が安く済みます。

電気ストーブの種類

電気ストーブの種類には、「ハロゲンヒーター」「カーボンヒーター」「シーズヒーター」など見た目は同じようでも発熱体がまったく異なるほか、「セラミックファンヒーター」「オイルヒーター」「パネルヒーター」などがあります。
ここでは、各電気ストーブの電気代や特徴について説明していきます。

ハロゲンヒーターの電気代と特徴

ハロゲンヒーターの電気代と特徴
ハロゲンヒーターの特徴
ハロゲンヒーターは、ニクロム線を石英管で覆ったハロゲンランプの放射熱を利用した電気ストーブです。
スイッチを入れてすぐ温まり、空気を汚す心配もありませんが、熱効率が悪いため電気代が高くなります。
また、ハロゲンランプの寿命は5年程度と短く、使い方によっては1~2年で切れてしまうこともあります。

ハロゲンヒーターは、主暖房で部屋が暖まるまでの間、補助的に暖を取ったり、スポット的な暖房器具として効果があり、価格帯は「3,000円~6,000円」程度とリーズナブルです。
但し、火災や火傷事故が最も多い暖房器具なので十分注意しましょう。

ハロゲンヒーターの電気代
ハロゲンヒーターは熱効率が悪いため、消費電力も高めのモードで使用しがちになります。
一般的な機種の消費電力帯は「300W~1,200W」程度です。
消費電力(強1,200W/弱600W)の機種で以下の電気代となります。

強1,200Wで使用の場合、1時間で32.4円、1日(15時間)で486円、 30日間で14,580円
弱600Wで使用の場合、1時間で16.2円、1日(15時間)で243円、30日間で7,290円

※契約電力を27円/KWhで計算

カーボンヒーターの電気代と特徴

カーボンヒーターの電気代と特徴
カーボンヒーターの特徴
カーボンヒーターの熱源はニクロム線ではなく、炭素繊維に不活性ガスを封入した発熱体を石英管で覆ったものを熱源とし、赤外線の放射効率がハロゲンヒーターより2倍も優れている電気ストーブです。
カーボンヒーターの寿命はハロゲンヒーターより長いですが、同様に石英管を使用しているため、衝撃により破損してしまう場合もあります。

カーボンヒーターは、主暖房で部屋が暖まるまでの間、補助的に暖を取ったり、スポット的な暖房器具として効果があり、価格帯は「4,000円~10,000円」程度でハロゲンヒーターとあまり変わりません。
但し、火災や火傷事故が多い暖房器具なので十分注意しましょう。

カーボンヒーターの電気代
カーボンヒーターは熱効率が良いため、弱モードまたは低めの消費電力で使用することが電気代を安くするコツです。
一般的な機種の消費電力帯は「200W~1,000W」程度です。
消費電力(強900W/弱450W)の機種で以下の電気代となります。

強900Wで使用の場合、1時間で24.3円、1日(15時間)で364.5円、30日間で10,935円
弱450Wで使用の場合、1時間で12.2円、1日(15時間)で182.3円、30日間で5,468円

※契約電力を27円/KWhで計算

シーズヒーターの電気代と特徴

シーズヒーターの電気代と特徴
シーズヒーターの特徴
シーズヒーターは、ニクロム線を金属管で覆った発熱体で、カーボンヒーターよりも更に効率が良く遠赤外線放射量が多い電気ストーブです。
ハロゲンヒーターやカーボンヒーターと異なり、金属管を使用しているため非常に丈夫で、「コアヒート」「メタルヒート」「セラムヒート」「ステンレスヒーター」などメーカーにより名称が異なる場合があります。

シーズヒーターは、主暖房で部屋が暖まるまでの間、補助的に暖を取ったり、スポット的な暖房器具として効果があり、価格帯は「8,000円~30,000円」と高めの価格帯となります。
消費電力の切替幅が細かい、自動温度調節、ecoモードなど多機能なタイプが主流です。

シーズヒーターの電気代
シーズヒーターは熱効率が良いため、ecoモードまたは低めの消費電力で使用することが電気代を安くするコツです。
一般的な機種の消費電力帯は「115W~1,200W」程度です。
ecoモード(690-115W)で使用した場合は以下の電気代となります。

690Wで運転中の場合、1時間で18.6円、1日(15時間)で279.5円、30日間で8,384円
115Wで運転中の場合、1時間で3.1円、1日(15時間)で46.6円、30日間で1,398円

※契約電力を27円/KWhで計算

セラミックファンヒーターの電気代と特徴

セラミックファンヒーターの電気代と特徴
セラミックファンヒーターの特徴
セラミックファンヒーターは、セラミックなどを電気により発熱させ、これに送風し暖めた空気を温風として吹き出すタイプの電気ストーブです。
ファンにより送風されるので、空気の乾燥やハウスダストの飛散があります。
また、吸気口やフィルターの点検や清掃を定期的に行う必要があります。

セラミックファンヒーターは、エアコンのように温風で部屋全体を暖める暖房器具ですが、暖房能力が低いため広い部屋には向きません。価格帯は「5,000円~20,000円」程度です。
火災や火傷事故の心配は少ない電気ストーブになります。

セラミックファンヒーターの電気代
セラミックファンヒーターは熱効率が悪いため、消費電力も高めのモードで使用しがちになります。
一般的な機種の消費電力帯は「600W~1,200W」程度です。
消費電力(強1,200W/弱600W)の機種で以下の電気代となります。

強1,200Wで使用の場合、1時間で32.4円、1日(15時間)で486円、30日間で14,580円
弱600Wで使用の場合、1時間で16.2円、1日(15時間)で243円、30日間で7,290円

※契約電力を27円/KWhで計算

オイルヒーターの電気代と特徴

オイルヒーターの電気代と特徴
オイルヒーターの特徴
オイルヒーターは、密閉した本体内の難燃性オイルを電熱器で暖め、放熱板から発する放射熱を利用した電気ストーブです。
スイッチを入れてもオイルが温まるまでの時間がかかることと、熱効率が悪いため電気代が高くなります。
しかし、静かで空気を汚さず、火災や火傷の心配が少ないため、小さなお子様やお年寄りに安心な電気ストーブです。

オイルヒーターは、部屋全体を暖めることができますが、急激に暖めることはできず、ゆっくり暖めることになります。価格帯は「5,000円~60,000円」です。
高価な製品には、温度設定、自動運転、ecoモードなど高機能なタイプがあります。

オイルヒーターの電気代
オイルヒーターは長時間つけっぱなしになりがちですが、スイッチを切ってもしばらく温かいので、外出時などは早めに電源を切り電気代を節約しましょう。
一般的な機種の消費電力帯は「500W~1,500W」程度です。
消費電力(強1,500W/弱500W)の機種で以下の電気代となります。

強1,500Wで使用の場合、1時間で40.5円、1日(15時間)で607.5円、30日間で18,225円
弱500Wで使用の場合、1時間で13.5円、1日(15時間)で202.5円、30日間で6,075円

※契約電力を27円/KWhで計算

パネルヒーターの電気代と特徴

パネルヒーターの電気代と特徴
パネルヒーターの特徴
パネルヒーターは、電熱線が入ったパネルからの輻射熱を利用した電気ストーブで、薄くコンパクトなため小型のタイプはトイレや脱衣所でよく使われます。
スイッチを入れてすぐ温まり、空気を汚す心配もありませんが、熱効率が悪いため電気代が高くなります。
しかし、火災や火傷の心配が少ないため、小さなお子様やお年寄りに安心な電気ストーブです。

パネルヒーターは、補助的に暖を取ったり、スポット的な暖房器具に向いています。価格帯は「4,000円~40,000円」と幅があります。
主暖房として使用できるような高消費電力タイプもありますが電気代が高額になるのであまりお勧めできません。

パネルヒーターの電気代
パネルヒーターは熱効率が悪いため、消費電力も高めのモードで使用しがちになります。
一般的な機種の消費電力帯は「150W~1,200W」程度です。
消費電力(強1,200W/弱150W)の機種で以下の電気代となります。

強1,200Wで使用の場合、1時間で32.4円、1日(15時間)で486円、30日間で14,580円
弱150Wで使用の場合、1時間で4.05円、1日(15時間)で60.8円、30日間で1,823円

※契約電力を27円/KWhで計算

電気ストーブで電気代が最も安いのは?まとめ

電気ストーブで電気代が最も安いのは、機種の消費電力や使用時間、使用環境により変わりますが、「エアコン暖房」の次に熱効率が良いのは、「シーズヒーター」や「カーボンヒーター」になります。

但し、必要以上に大きな消費電力の機種を使用しないことや、必要ない場合はこまめに電源を切ることが電気代を安くするうえで重要になります。

以上、「電気ストーブで電気代が最も安い機種は?暖房器具の選び方と節約法」でした。

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